テラフォーミング・マーズ【ルール徹底解説|インストマニュアル】

ルール/インスト

初めてプレイされる方や、久しぶりにプレイされる方など、最初のインストをサクッと出来るようにまとめましたので活用ください♪

●内容物

・ルール説明書:1冊
・ゲーム盤:1枚
・プレイヤーボード:5枚
・企業カード:17 枚
・プロジェクト・カード:208 枚
・早見表カード:8枚
・プレイヤーマーカー:200 個(5色)
・資源キューブ:200 個(金・銀・銅)
・気温、酸素濃度、世代マーカー:各1個(白いキューブ)
・海洋タイル:9枚
・緑地/都市タイル:60 枚
・特殊タイル:11 枚
・親マーカー:1個

●ゲームの目的、終了条件

目的:
「テラフォーミング・マーズ」は、地形タイルを配置したり、プロジェクトカードと呼ばれる手札を駆使して、火星の3つのグローバル・パラメータ(図より、酸素濃度気温③海洋面積率を上昇させていくゲームです。
各グローバル・パラメータを上昇させるたび、プレイヤーはゲーム盤の外周にあるTR表(Terraform rating:地球化指数)を1つ上げます。TRは基礎の勝利点(VR)になります。

ゲームの終了/勝利条件:
全てのグローバル・パラメータが最大値に達したラウンドでゲームは終了になります。

①酸素濃度:14%
②気温:8℃
③海洋面積率:海洋タイル9枚が全て配置

最終ラウンド終了後、配置したタイル、プレイ済みのカード、称号、褒章による得点をTRに加えて計算し、勝利点(VP)のもっとも多かったプレイヤーの勝利です。
同点の場合は、より多くMC(メガクレジット:このゲームの通貨)を持っているプレイヤーの勝利です。
※ 最終ラウンド後の手順については、後述の「ゲームの終了・得点計算」の項で詳しく説明します。

●セットアップ

①プレイヤーマーカーを選択:
・プレイヤーマーカーの色を選んで一式を受け取る。

②ゲーム盤の準備:
・海洋タイル9枚を、海洋タイル置き場に積み重ねます。
・白いキューブを以下、気温「-30℃」、酸素濃度は「0%」、TR表の「1」に置きます。TR表に配置したものは、世代(ラウンド)マーカーと呼びます。
・TR表の「20」の開始位置に各プレイヤーマーカーを1つ置きます。

③各プレイヤーボードのセット:
・基本の資源リソースが6種類(MC・建材、チタン、植物、電力、発熱)あり、各産出量表の「1」の位置にプレイヤーマーカーを置きます。
・資源を獲得したら対象の枠内に資源キューブ(金:10個分、銀:5個分、銅:1個分)を置きます。
※資源キューブが各資源で共通のため、資源キューブを置く際は混同しないように注意しましょう!

④プロジェクトカードの山札:
・シャンフルしてゲーム盤の横に置きます。

⑤企業カードの選択と初期収入の獲得:

Point:インストの際は、企業効果の説明を飛ばしてアクションフェイズと合わせて説明した方が全容を伝えやすいでしょう!

・「初心者用の企業」を除いた、企業カードをシャッフルして各プレイヤーに2枚づつ配り、プレイヤーは1枚を選択して選ばなかった方は使わないので片付けます。(ゲームに慣れていないプレイヤーは「初心者用の企業」を選択できます)
・企業カードを決めたら、カードに記載されている初期収入を得ます。収入で得た資源に応じて資源キューブ(金:10個分、銀:5個分、銅:1個分)をプレイヤーボードの対応する枠に置きます。

初心者用の企業は、通常の企業と違い効果とタグ(右上)がありませんが、⑥の初期手札で配られる10枚を無料で手札にすることができます。

初心用の企業と違い、それぞれ企業は効果とタグを持っています。タグ(右上)は、称号や褒賞の取得条件、カードのプレイ条件に影響します。

⑥初期手札を配る(プロジェクトカード):
・全プレイヤーにプロジェクトカードを10枚配ります。各プレイヤーは手札に残すカードを取捨選択し1枚×3MCを支払います。もし企業カードの選択時に「初心者用の企業」を選んでいるプレイヤーは企業の効果で、初期手札の購入コストが不要のため10枚をそのまま手札にすることが出来ます。
※プロジェクトカードについて

●ゲームの流れ

以下の4フェイズ、1ラウンドでゲームが進行します。
1.手番順フェイズ.
2.研究開発フェイズ
3.アクションフェイズ
4.産出フェーズ

1.手番順フェイズ

親マーカーを左隣のプレイヤーに手渡し、世代マーカー(セットアップ時にTR表の「1」に置いた白いキューブ)を1上昇させます。
※最初の世代では、このフェイズは飛ばします。

2.研究開発フェイズ

各プレイヤーはプロジェクトカードの山から4枚ずつ引き、どれを手札として購入するか決定します。購入コストは1枚につき3MCで、0~4枚購入できます。購入されなかったプロジェクトは、裏のまま捨て札置き場に配置します。手札上限はありません。
※最初の世代では、このフェイズは飛ばします。

3.アクションフェイズ

手番では、アクションを1〜2回まで実行でき、パスを選択することもできます。
パス後は次ラウンドまで、このフェイズに参加できなくなり、手番が回ってきても再びアクションは実行できません。
出来るアクションは以下の①〜⑦まであります。

①カードを1枚プレイ

コストを支払って、手札のプロジェクトカードを自分の場にプレイします。
プレイに必要なコストは、カードの左上に書かれている黄色の数字分のMCです。建物タグ、宇宙タグのあるカードは、それぞれ資源の建材(1個×2MC)、チタン(1個×3MC)をMCとして支払いに使用することが可能です(その際、お釣りは出ません)
※カードによって、コスト以外にプレイ条件の記載があります。例えば、気温-10℃以下や、酸素濃度8%以下など、これらはゲームが進むと使えなくなってしまうカードなので使いどころは注意しましょう!

プロジェクトカードは、赤・緑・青の3種類あります。プレイしたカードは画像の様に並べていきます。

赤:イベントカード
プレイ時にのみ効果を発揮します。プレイ後は裏向きで自分の前に重ねて置きます(使い捨てのカードです)。

緑:オートマチックカード
赤と同様でプレイ時にのみ効果を発揮します。ただし、プレイしたカードは表向きで重ねて置いていきます。
カード右上のタグは、称号や褒賞の条件や、カードのプレイ条件に影響します。

青:アクションカード
プレイ後に継続して能力を発揮します。プレイしたカードは表向きで効果内容が見えるように重ねて置いていきます。
手番にアクションとして使用できるものもあれば、カードプレイのコストを継続して下げるような常時発動のものもあります。

※分かりづらい効果について、こちらで説明しています。

②標準プロジェクトの1つを実行

ゲーム盤の左下に標準プロジェクトの表が書いてあります。
以下、各内容の詳細です。
(1)パテントの売却:
任意の枚数の手札を捨て、その枚数×1MCを獲得する。
(2)発電所の設置:
11MCを支払い、自分の電力産出量を1上昇させる。
(3)小惑星の誘引:
14MCを支払い、気温を1段階上昇させて、自分の TRも1上昇させる(TRの上昇は気温を上昇できた場合のみ)。
(4)帯水層の解放:
18MCを支払い、海洋タイルを1枚配置する。※
(5)緑地化:
23MCを支払い、緑地タイルを1枚配置する。※
(6)都市化:
25MCを支払い、都市タイルを1枚配置する。※

※(4)(5)(6)の各タイルの置き方&効果について

③青いアクション1つの使用

①で出した青のプロジェクトカード(アクション:の効果があるもの)の上にプレイヤーマーカーを置いてアクション効果を使えます。アクションの使用回数は各ラウンドで1回のみ。産出フェイズでプレイヤーマーカーを回収し、次のラウンドでも再使用することができます。

④植物8個を緑地タイルに変換、配置して酸素濃度を1%上昇

植物の資源8個を、緑地タイル1枚へと変換して配置する。
※各タイルの置き方&効果について

⑤発熱8個で気温を1段階上昇

発熱の資源8個を消費し、気温を1段階上昇させて、自分の TR も1上昇させる(TRの上昇は気温を上昇できた場合のみ)。

⑥称号1つの獲得

称号の達成条件を満たしていれば、8MC支払うことでその称号を獲得できます。
獲得した称号は、自分のプレイヤーマーカーを置いて証明します。
各称号はそれぞれ 1 人ずつしか獲得できず、5つの称号のうち全プレイヤーで合計3つまでしか獲得できません。
各称号はゲーム終了時に5VPとなります。

称号名達成条件
造星者:地球化指数(TR)35 以上
総督:都市タイルを3枚以上所有
緑化匠:緑地タイルを3枚以上所有
建設師:建物タグを8つ以上
創案主:この称号の獲得時に手札 16 枚以上
⑦褒章1つの設立

褒賞ほうしょうを設立するとゲーム終了時に、設立された褒賞の各首位、次席までVPを獲得することが出来ます。
設立するための投資額は8MC、14MC、20MCと上がっていきます。各ゲームで5つの称号のうち、3つまでしか設立できません。
ゲーム終了時に、それぞれ1位(首位)のプレイヤーに5VP、第2位(次席)に2VPを獲得します。ただし、首位が複数人いる場合はそれぞれ5VPを獲得できますが、次席のVPは無くなります。
Tips:誰が設立したかは関係なく、順位条件でVPの分配が行われます。

褒賞名順位条件
開拓王:地図上のタイルの所有権の数
銀行王:MC産出量(TR は含まず)
科学王:科学タグの数(イベントは含まず)
温熱王:発熱の資源数
採掘王:建材とチタンの合計資源数

4.産出フェイズ

このフェイズは、全プレイヤーが同時に実行します。
まず、全電力を発熱に変換します(電力のボックスにある全キューブを、発熱のボックスに移動させます)
次に、全プレイヤーは個々のプレイヤーボードを見て収入を得ます。
MCは、地球化指数(TR)+MC産出量を受け取ります。
そのほかの資源(建材・電力・チタン・植物・発熱)は各産出量を受け取ります。

●ゲームの終了/得点計算

グローバル・パラメータが最大に達したラウンドの産出フェイズまで終了後、最後に植物8個ごとに緑地タイルへ変換し配置する機会があります。手番は現在のまま前プレイヤーが終えたら得点計算に入ります。
以下の(1)の基礎点から、(2)以降のVPをTR表へ加算していき合計得点が最も多いプレイヤーが勝者となります。該当者が複数の場合、そのなかで最も多くMCを保有する者が勝者となります。

(1)地球化指数(TR):
ゲーム終了時の各自の TR は、そのまま勝利点(VP)の基礎点となります。
(2)褒賞:
設立された各褒賞の首位は5VP、次席は2VP獲得します。ただし2人プレイや、首位が複数名いる場合は次席の褒賞はありません。
(3)称号:
獲得した称号1つにつき5VP です。
(4)ゲーム盤(緑地タイル):
緑地タイル1枚ごとに1VPを獲得します。
(5)ゲーム盤(都市タイル):
各都市タイルは隣接する緑地タイル(誰のものでもよい)1枚ごとに1VPを獲得します。
(6)カード:
各プレイヤーの場に出ているプレイされた表向きカードのうち、VPを獲得できる効果を持つカードを解決します。なおプレイせずに残っている手札は、何の得点にもなりません。

●そのほか、細かい説明

各タイルの置き方&効果について

特定のマス(ノクティス市、ガニメデ・コロニー、フォボス宇宙港)には、同名のプロジェクトカードをプレイしないかぎり、タイル配置することはできません。
※海洋予定地(マップの青くなっている箇所)には、海洋タイル以外のタイルは配置させることは出来ません。

配置ボーナスについて:
タイルを配置する場所にアイコンが記されている箇所があり、そこにタイルを置くことでアイコンに対応するボーナスが獲得できます。
アイコンの種類は、プロジェクトカードや、資源(植物・チタン・建材)があります。

海洋タイル:
このタイルは全部で9枚です。ゲーム盤の12マスの青い海洋予定地にしか配置することができません。
海洋タイルを配置したプレイヤーは、TRを1上昇させます。さらに隣接するタイル(どのタイルでも良い)があれば隣接数×2MCの配置ボーナスを得られます。
海洋タイルは、誰のものでもありません。

緑地タイル:
可能なら必ず自分の所有権がある他のタイルに隣接する空きマスに、配置しなくてはなりません。配置したタイルの上にプレイヤーマーカーを1個置き、所有権を明らかにします。
配置の際に、酸素濃度が最大値に達していない場合、酸素濃度と自分の TR を上昇させます。各緑地タイルはゲーム終了時に1VPになります。

都市タイル:
このタイルは、他の都市タイルに隣接させて配置することはできません。配置したタイルの上にプレイヤーマーカーを1個置き、所有権を明らかにします。
各都市タイルはゲーム終了時、隣接する緑地タイル(所有者にかかわらず)1枚につき1VPとなります。

特殊タイル:
カードによっては、特定の茶フチの特殊タイルを配置するよう指示される場合があります。各機能や置制限に関しては、各カードを参照してください。特殊タイルを配置したら、その上にプレイヤーマーカーを1個置き、所有権を明らかにします。

プロジェクトカードについて

※カード効果でグローバル・パラメータを上昇させたら、同時に上昇させた分の TRも上昇できるので忘れずに反映しよう!

動物・微生物に関するカード

動物や、微生物も、ほかの資源と同様に獲得したら資源キューブ(金、銀、銅)をカードの上に配置します。
※効果補足
水素の輸入など、他のカードの上に、動物や、微生物を配置する効果がある場合で、自分の場に動物や、微生物を置けるカードが無い場合、対象の効果を得るこは出来ませんがプレイは可能です。

特殊タイルを配置できるカード

カード効果に記載された対象のタイルを受け取り、配置することができます。
※効果補足:
溶岩流の効果にある、タルシス円錐丘か、アスクレウス山か、孔雀山か、アルシア山は、マップに太字で記載されているマスが対象です。既に他のタイルで空いているマスが無い場合は、このカードをプレイすることができないため「パテントの売却」でカードをMCに変換しましょう!

カードプレイの条件緩和系カード

カードのプレイ条件にあるグローバル・パラメータを±2してカードをプレイすることが出来るようになります。
※効果補足:
青のカードはプレイした後、効果が継続して使えますが、赤のカードはプレイした世代(ラウンド内)でしか効果を使うことが出来ません。

相手に影響を与えるカード(アイコンの縁が赤)

効果にあるアイコンの縁が赤くなっているものは、効果の適用先を自分以外の誰かに使うことが出来ます。
例えば、ダイモス落としを使用した場合、自分以外のプレイヤーを選択し、そのプレイヤーから植物の資源キューブを8個まで除去することが出来ます。

●戦略の指針で押さえておきたいポイント3つ

①選んだ企業の特性を活かす
企業の効果が発揮するアクションや、カードプレイが一つの指針になるでしょう。

②MCの使用効率化を図る
基本プロジェクトでのアクションはMCが高いので、カードを駆使したリソース管理は必須です。またカードを購入の際は、使わないものまで買わないように気をつけましょう。

③タイル配置は、都市タイルを優先する
都市タイルは他の都市と隣接して置けないないため、自分の領地拡大に欠かせません。タイル配置に迷ったら都市タイルを優先して配置しましょう。

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